「毒親サバイバル」毒親育ちにも、そうじゃない方にもぜひ。
今日もお疲れ様です☕️
2018年8月31日に毒親育ちの漫画家の菊池真理子さんが出した「毒親サバイバル」を読みました。
ネットのおすすめに出てきて(毒親関連の記事をよく読むからでしょうね)
ずっと気になっていて、図書館で予約してやっと手に入ったのでした。
ずいぶん待った気がするので、読みたい方がたくさんいるのだと思います。
菊池さん自身の家族、そして10人の毒親育ちの大人たちに、家庭でのことをインタビューして漫画にしたものです。
この本に出会えてよかったなぁ。
そしてぜひ、たくさんの方に読んでもらいたいと思いました。
今苦しい人にも、優しく寄り添ってくれて、未来への方向性を示してくれそうな内容でした。
最後に登場する二村ヒトシさんの言葉が印象に残ったので引用します。
だけど彼女たちやまわりを見てみると みんなも親の影響を受けていて
さらに そこから出てくるのは悪いものばかりじゃない
すべての親は子どもの心に穴をあけるから子は苦しむ
だけど その穴からは魅力も湧き出ている
そう考えるようになりました
二村さんのように、親のことをポジティブに捉えられるようになるためには時間がかかると思います。
でも、この本に登場する方々は皆、ご自分の経験を昇華して、優しくて素敵な大人になっていました。
苦しい体験も決して無駄ではなく、かけがえのない魅力になるんだなぁ...と勇気づけられました。
この本に登場している、朗読詩人の成宮アイコさんの動画を見てみました。
すごかった...!(語彙が乏しい(・_・;)
圧倒されました。優しい語り口、そして爆発するような表現...
こんなにも感情を爆発させながらも、涙ひとつ流していない(ように見える)のも不思議。
きっと、感受性の豊かな人なんだろうなぁ。
あんな目にあったのに、自分の感受性を守れていることがすごい。
壮絶な虐待の経験があったからこそできる、アイコさんだけにできる表現。
強い生命力を感じました。
「毒親を許さなくていい」
最後に菊池さんは「毒親のことを許さなくていい」とおっしゃっています。
私もそう思いますし、今後親には絶対会いたくないし、されたことは許せません。
「家族の絆」を強調する論調がある中で、毒親の存在を告発し、被害者の気持ちに寄り添い、「許さなくていい」とはっきり言うことは画期的なことであったと思います。
それはそれでとても価値のあることだと思うのですが、私は個人的に、その次のステップがあるんじゃないかな、と思います。
よかったね、あんな狂った親捨てちゃいなよ、それでいいんだよ。
でも、そのあともずっと毒親サバイバーたちの人生は続いていきます。
親と離れたからといって、人生が一気に全て好転するわけではないのです。
良くも悪くも、毒親は人生の重要な一部です。
親と決別することで同時に空いてしまった心の穴を、何で埋めるのか。
素敵な親御さんの元で力強く生きていらっしゃる方もいる中で、自分は何を支えに生きていけばいいのか...
ここからは理想論になりますが、犯罪をしてしまった人にも更生の道があるように、「毒親」と呼ばれてしまう人も孤立させず、赦していけたら...と私は思います。
許しと赦しは違います。
それは後々また考えて、記事にしたいと思っています。
今はできませんが、後々は自分や大切な人、周りの親切な人たちだけでなく、暴力を振るった自分の親のために祈ることができるようになりたいと思っています。
それは、何よりも自分自身のために。
「赦せない」と思う心を持ちながら生きるのはしんどいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も良い一日を〜👋