今日もおつかれさまです!

のんびりと、でも着実に生きたい

暴力に対する感受性

今日も一日、お疲れさまです☕️

だんだん秋らしくなって来ましたね~もう天気荒れないといいなぁ。

 

最近、こんなことがありました。

 

通っている教会でパーティーがあったのですが(私が行っているところでは、牧師さんの奥さんがよく手料理を振舞ってくれますし、ほぼ毎週礼拝後に格安で手作りのご飯が食べられます。)

そこで酔った協会員さんが私に絡んできました。

一緒にカラオケに行こうとかなんとか。

 

人が多くてよく聞き取れなかった部分もあったのですが、酔ったおじさんだなぁと思って適当に受け流していました。

 

ところが、パーティが終わりその方が帰った後で、奥さんに「ごめんね」と言われました。

奥さんは品格を欠いた発言を聞きながら、その場で指摘できなかったことが悔しくて、また絡んできたおじさんとほとんど変わらないじゃないかと自分を責めて、その晩は眠れなかったそうです。

 

私は、そのことについては取るに足りない、どうでもいいことだと思っていて、正直「そんなに怒ることかなぁ」と思っていました。ただ何か言われたというだけで、実際に何かアクションを起こされたわけでもないですし。もともと忘れっぽい性格であることもあり、三日も経てば忘れてしまうような出来事だったのです。

 

奥さんが自分のことのように本気で怒ってくださったこと、とても嬉しく思いました。

 

そして、ふと「自分は暴力に対する感受性が低いんじゃないかな?」と思いました。

 

私は最近では割とオープンに自分の家のことを話すようにしているのですが(昔はめっちゃ隠してたんですけどね^^;)それを聞いた友人の表情がみるみる無くなったり、「訴えられるレベルだよ!」と怒ってくれたり、いろんな反応があります。

 

「訴える」という言葉を聞いて、「そんな大げさな」と内心思いました。

確かに傷害罪や器物損害罪、児童虐待に相当することを毎日のようにされていましたが、当時はそれが当たり前だったのでなんとも思っていなかったのです。

訴えても少しもおかしくないと今では思いますが、友人がそう言うまで、自分には「訴える」というアイデアさえありませんでした。

 

時間が経った今ではネタのように笑って話せる内容もあり、自分の中ではだんだん取るに足りない、ちっぽけな経験に変わっていきました。(もちろん、忘れられないこともありますが。)

そして、自分の認識と周囲の反応には随分とギャップがあるんだなぁ、と他人事のように思っていました。

 

実は私は、海外でのことですが、男性にご飯を食べさせてあげると言われてノコノコついていき、レイプ寸前のことをされたことがあります。また、その気もないのに別の男性と二人で遊びに行き、帰りがけに無理やりキスされたこともありました。

 

いずれにしても世間知らずの自分が悪いと思っていて、相手に対してでなく、完全に自分のバカさ加減に腹が立ちました。そして、前者はちょっと深刻なので人には言ったことはありませんが、後者に関しては完全に笑い話として周りの人に話しています。

 

私がそもそも男性をあまり信用していないということもありますが、もう少しショックを受けたり、人間不信に陥ったり、泣いたり、訴えたりする人がいてもおかしくありません。

 

この前のことや過去のことを総合して考えてみると、私は暴力に対する感受性が低くなっているのかもしれない、という結論になりました。

 

それは「慣れる」ことで心を守ってきたことの結果だと思います。

ありえないようなことでも日常的に起こっていれば、そのうち慣れてしまいます。

そして、いったん慣れてしまえば、あまり傷つかなくなるし、見ないふりをしても心が痛まなくなります。

 

しかし、それはとても悲しいことであると同時に、そうやって感受性が死んでしまった結果、傷つけられていてもそれに気づけず、たとえ助けてもらえる環境にいたとしても、自分からは助けを求められなかったり、逆に助けを拒絶してしまうことになるのではないでしょうか。

 

毒親や虐待への支援は、実はいろいろとあります。

助けてもらえるのになぜ何も行動しないの、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、当事者は「慣れ」により感覚が死んでいるせいで何も感じていない可能性があります。

 

でも、感じないから平気ということはないと思います。

被害を受けたときから対処するまでのタイムラグが大きいほど、心に深い影を落としてしまうと思うのです。

 

だから、今毒親に傷つけられている方にお伝えしたいのは、「誰か周りの人に話してみてください」ということ。

 

自分ではもはや暴力が感知できなくなっている可能性があります。

私も牧師さんの奥さんや友人たちにハッとさせられました。

 

親のことを悪く言われると拒絶したくなってしまう気持ちもわかりますし、反応が意外すぎて信じられないこともあるかもしれません。

でも、何人もの人に話してみて、みんなが同じようなオーバーな反応だったら、ちょっと考えてみてください。

 

笑い話や我慢で済ませるのはもうやめようと、思いました。

暴力を許しちゃダメです。

 

今回は長くなってしまいましたね(^_^;)

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

今日も良い一日を~👋

 

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